Shopify Flow(ショッピファイフロー)は、注文や在庫の管理などを自動で行えるEC自動化ツールの一つです。指定した時刻に注文や商品などのデータを取得して処理することで、定期的な確認やレポート作成を自動化でき、業務効率化や生産性向上にもつながります。
本記事では、指定時刻トリガーによるワークフローの実行方法、注文や商品などのデータを取得し、ループ処理や集計を行う仕組み、そしてSidekick(サイドキック)による作成支援を解説します。注文管理や在庫確認に活用できるテンプレートも、ぜひ参考にしてください。
スケジュール実行とデータ取得で広がる自動化
Shopify Flowでは、イベントの発生をきっかけにワークフローを実行するのが一般的です。一方、自動化したい処理に対応するイベントトリガーがない場合や、決まった時刻に実行したい場合、データのリストを扱いたい場合には、「指定時刻」トリガー、「データを取得」アクション、「項目ごとループ」を組み合わせた高度なワークフローを作成できます。

たとえば、毎日決まった時刻に、2日間の発送期間を過ぎてもフルフィルメントされていない注文を取得し、該当する注文にタグを付けられます。さらに、注文の件数と金額の合計を集計し、サマリーをメールで送信できます。また、在庫切れ商品の一覧を取得し、毎日メールで受け取るワークフローも作成できます。

Flowでのスケジュール設定とデータ取得の仕組み
通常、ワークフローはイベント発生時に動くトリガーを起点に、条件やアクションを組み合わせて作成します。一方、対応するトリガーがない処理や、決まった時刻に実行したい処理、データのリストを扱う処理では、「指定時刻」トリガー、「データを取得」アクション、「項目ごとループ」を必要に応じて組み合わせてワークフローを作成できます。
「指定時刻」トリガーでは、日時を指定して一度だけ実行するほか、時間、日、週、月単位で繰り返すよう設定できます。最短10分間隔で実行することも可能です。スケジュール実行では注文や商品などのデータが自動で渡されないため、「データを取得」アクションで検索条件を指定し、必要なデータをリストとして取得します。取得できるデータにはお客様、注文、商品、会社、コレクション、下書き注文、サブスクリプション契約などがあり、1回のアクションで取得できるのは最大100件です。

取得したリスト内の項目を個別に処理するには、「項目ごとループ」を使います。たとえば、リスト内の注文1件ずつにタグを付ける処理を設定できます。

リストの件数を数える「カウント」や、リスト内の値を加算する「合計」を使うと、データを集計して後続の条件やアクションに利用できます。たとえば、発送が遅れている注文にタグを付け、注文数と金額の合計をメールで知らせるワークフローを作成できます。

「データを取得」アクションのクエリで日付を使う場合、Shopifyのテンプレート言語Liquid(リキッド)の「date_minus」や「date_plus」タグで日付を調整できます。
トリガーやデータ取得、ループを自分で組み立てる代わりに、Sidekickにスケジュール実行のワークフローの作成を支援してもらう方法もあります。たとえば、「毎朝、2日間発送されていない注文のリストをメールで送って」と依頼できます。
スケジュール実行とデータ取得の活用例
Shopify Flowでは、スケジュール実行やデータ取得を使ってワークフローを作成できます。以下に、注文や商品の確認、タグ付け、通知などに活用できる例を紹介します。
1. 発送期限を過ぎた注文の日次サマリーを取得する
毎日、2日間の発送期間内にフルフィルメントされなかった注文を取得します。対象の注文にタグを付け、注文数と金額の合計を集計して、日次サマリーをメールで送信します。
2. 新しい注文が入ったとき、同じお客様の直近の注文を確認する
新しい注文が作成されたとき、同じお客様が過去24時間に行った注文を取得して件数を確認します。注文が2件以上ある場合は、該当する注文のフルフィルメントを保留し、タグを付けます。
3. 在庫切れ商品の一覧を毎日メールで受け取る
毎日、在庫切れの商品を取得して件数を数え、商品の一覧と件数をメールで送信します。
4. チャージバックに関連する注文を検索し、お客様にタグを付ける
毎日、チャージバックのある注文を取得し、その注文を行ったお客様にタグを付けます。
5. 新しい注文が入ったとき、お客様の過去6か月間の注文数を確認する
新しい注文が作成されたとき、お客様の過去6か月間の注文を取得し、注文数と金額の合計を確認します。たとえば、注文数が5件以上の場合と、注文金額の合計が100ドル以上の場合に、それぞれ異なるタグをお客様に追加します。
6. 未決済の下書き注文を毎日取得し、件数をSlack(スラック)で通知する
毎日、ステータスが「オープン」の下書き注文を取得して件数を数え、未決済の下書き注文数をSlackで通知します。
まとめ
Shopify Flowを使ったスケジュール実行やデータ取得は、ECの自動化を進める方法の一つです。指定時刻トリガーやデータ取得、項目ごとループ、集計アクションを組み合わせれば、注文や商品の確認、タグ付け、通知などを自動化できます。まずはテンプレートを参考に、日々の業務に合ったワークフローを作成してみましょう。
Shopify Flowのスケジュール実行とデータ取得に関するよくある質問
指定時刻トリガーの実行頻度は?
指定時刻トリガーは、一度だけ実行するほか、時間、日、週、月単位で繰り返すよう設定できます。最短10分間隔で実行することも可能です。
スケジュール実行でデータ取得が必要な理由は?
指定時刻トリガーでは、注文の作成などのイベントに関するデータが自動で渡されないためです。そのため、「データを取得」アクションで注文や商品など必要なデータを検索して取得します。
データ取得アクションの取得上限は?
1回のアクションで取得できるデータは、最大100件です。
取得したデータリストを処理する方法は?
リスト内の各項目に個別の処理を行う場合は、「項目ごとループ」を使います。また、「カウント」で項目数を数えたり、「合計」でリスト内の値を加算したりできます。




